職員インタビュー Vol.10

【北星会】

与謝の園訪問入浴介護事業所与謝の園通所介護事業所  入職20年6ヶ月

 

 仕事の流れ、仕事内容 

 私は、訪問入浴のサービス責任者をしています。
 今は訪問入浴の利用者が少ないので、
通所介護事業所(デイサービス)の仕事
と兼務しています。
 前は特養(特別養護老人ホーム)での勤務でしたが、4月に異動して通所と訪問入浴の勤務になりました。

【訪問入浴の仕事の流れ】
 ①ご利用者のご自宅へ出発
  介護員2名と看護師1名の計3名でお伺いします。
 ②到着後 浴槽設置・お湯の準備
  介護員2名でお風呂の準備をします。
   
  その間に看護師がご利用者の様子をご家族に伺い、バイタルチェックをして、安全に入浴ができるかどうかを判断します。
 ③入浴介助
  温度は41℃で設定し、10分入浴していただきますが、ご利用者の好みに合わせて温度や時間を調整しています。

 ④片付け
 ⑤次の方のご自宅へ

  ②~④と同じ
 ⑥事業所に戻ってまとめを記入

 訪問入浴の車には貯水タンクやボイラーが備え付けてあり、浴槽や給水・排水に必要なホースなどを乗せています。
 

 浴槽は、ご利用者のベッドの横まで介護員2名で運びます。
 浴槽をベッドに近づけることで、移動が少なくできるので、ご利用者に負担がかからないように配慮しています。
 この浴槽が結構重たくて、ご自宅から少し離れたところに車を停める場合、冬は雪が降ったり地面が凍ったりすると特に
 大変です。

 訪問入浴は、自宅のお風呂に入ることが困難な方が自宅にて安全にお風呂に入れるサービスです。
 ご利用者は「気持ち良いな~」と言いながら入浴され、ご家族も「気持ち良いって言ってくれた」と喜んでくださる様子
 を
見ていると私も嬉しい気持ちになり、訪問入浴だからこそ感じられるやりがいだなぁと思います。
 時々、入りたくないと言われるご利用者もおられますが、いざ入ってみると「気持ち良いわぁ」「極楽~」となんとも言え
 ない表情で入浴してくださって、これが訪問入浴の魅力なんだと実感します。

 

 【通所介護の仕事の流れ】
 ①ご利用者の送迎
 ②お茶出し
 ③お風呂介助
 ④昼食
 ⑤レクリエーション、体操
 ⑥送迎
 ⑦掃除

 デイサービスをご利用いただく目的は色々ありますが、自宅での入浴が難しく、お風呂を目的として利用されている方も
 あります。
 デイでお風呂に入ることで、ご家族の負担も軽減します。

 レクリエーションは、脳の活性化や身体機能の維持・向上、ご利用者と職員のコミュニケーションなどを目的に実施して
 います。
 レクはご利用者に楽しんでいただけることが1番ですが、「自分も楽しまなあかんで」と先輩職員に言われたことがあって、それ
 は大切だなぁと感じ、自分も楽しむことを心がけながら活動を行っています。
 一緒にレクをしていて、
ご利用者が楽しんでいる姿を見るとこっちも楽しくなりますね。

 ↓ 脳トレ このような問題をご利用者と一緒に解いて楽しんでいます。
 

 

 この仕事を始めた理由 

 小学校の時から「福祉の道に進みたいな」と思っていました。

 そのきっかけは、1人暮らしの高齢者の方にお花の鉢植えをプレゼントするという小学校の取組で、お家に行ったら大喜
 びして涙を流しながら「ありがとう」と言ってくださいました。

 「1人暮らしが寂しいんだ」ということも聞きました。
 一緒に話したら、”こんな私でも喜んでもらえるんだ”と感じたんです。

 そして、ヘルパーという仕事があることを知りました。
 1人暮らしの高齢者を支える仕事を知り、福祉の道に進みたいと思うようになりました。
 その想いは中学校に行ってからも変わらず持ち続け、進学先を考える時には、中学校の先生が「久美浜高校総合学科で
 第1期生として福祉が学べるよ」
と紹介してくださいました。
 「そういう学校があるのなら行きたいです!」ということで、高校は久美浜高校に進学。

 久美浜高校では、ボランティア部に所属し、3年間勉強をしてホームヘルパー2級の資格を取得し、介護福祉士の受験資格
 を得る事ができました。

 そこから、さらに専門知識を学ぶために、短大の福祉科に進学しました。
 高齢者へのお花のプレゼントをきっかけに、福祉の道に進もうと決めてからは、あっという間だったような気がします。

 北星会に入職したきっかけは? 
 短大の時に、北星会で働く母の知人にお願いし、「ボランティアに行かせてほしい」と言ってボランティアで与謝の園に
 来
ことがきっかけです。
 その時、施設は古いけど、職員さんの表情や動きがすごく優しいなと感じました。
 いろんな施設の実習に行かせてもらった中で、与謝の園は1番温かみがあるなと感じて、働きたいと思いました。
 家の近くで働きたいというのも理由の1つではありますが、この地域が好きなので、地元の北星会に入職しました。

 

 この仕事の魅力、やりがい 

 人と接する仕事なので、やりがいはすごくあります。

 学生の頃はヘルパーを目指していたんですけど、特養でも働いてみたいし、グループホームにボランティアに行ってみる
 と「あぁ、グループホームもすごくいいなぁ」と思ったりして、魅力を感じる事業所が多くていろいろやりたいと思って
 いました(笑)

 特養で勤務している時に、ご入居者から「あんたとしゃべっていると心が軽くなる」とか「あいさつするだけで元気もらえる
 わ」と言ってもらったことがあ
て、すごく嬉しかったです。
 通所に来たら「レク楽しかったわ~」とか 「家におったら何にもできんけど、ここに来たら1日が早いわ~」「いろいろさ
 せてもらって楽しいわ」と言ってもらえると嬉しいですね。

 特養では「一生特養でもいい」と思っていましたが、通所は通所でものすごくやりがいを感じています。

 

 

 この仕事をしていて大変なこと 

 不適切なケアをしないように気をつけています。
 自分のケアが不適切なことを自分ではわからず、人に言われてハッ!と気づいたり、考えてみるとそうだなと思ったりす
 る時がありましたね。

 良かれと思ってやっていたことがかえってご利用者の負担になっていたり、ペースを乱してしまっていたり、「急かされ
 る思いだ」と言われて「ごめんなさい」と言うこともありました。
 北星会では、定期的に虐待防止研修や身体拘束禁止に関する研修も行っているので、自らのケアを振り返る機会となり
 ました

 周りには経験豊富な職員さんがたくさんいて、みなさんに支えていただきながら自分も20年働いて経験を積んできま
 した。
 この経験を活かし、後輩にも伝えながらこれからも仕事を続けたいです。

 

 休みの日の過ごし方、趣味、特技 

 休みの日は、2番目の子どもが小学校の野球をしているので、もっぱら野球の応援です。
 最近、私もキャッチボールができるようになりました。
 最初は怖くて「無理むり!」「取れん取れん!」という感じだったんですけど、子どもたちと一緒にやっているとボールも
 取れるようになってきました。
 また、今年は野球が忙しすぎてできてないですけど、去年まではウォーキングをしていて、音楽を聴きながら海辺を歩いていた
 んですけど、超ストレス発散になるんです。

 阿蘇海を一周したりもしましたよ(笑)

 

 今後やってみたいこと 

 旅行に行きたいですね。
 子どもが中学3年と小学6年なので、来年の春に卒業記念として家族みんなでどこか旅行に行きたいなと思っています。

 仕事は、通所に来てからケアマネさんと接する機会が増えたのですが、ご利用者やご家族にさらに寄り添える仕事だと思い、
 ケアマネ(ケアマネージャー=介護支援専門員)の仕事にも魅力を感じています。
 機会があれば、ケアマネの資格取得にチャレンジしたいですね。
 自ら希望して通所の方に異動になったのですが、ゆくゆくは特養でもう一度仕事したいなぁとも思っています。

 

 与謝の園は建て替わって令和6年の3月に移転オープンになりますが、自分のデスクにも新しい施設の図面が置いてあっ
 て、お昼ごはんを食べながら「ここはこうなるのか~」などと眺め、
どんな感じになるのか今すごく楽しみにしているんです。

 

~就活中の方へのメッセージ~

 北星会は、仕事と子育ての両立がしやすいと思います。

 私が産休・育休を取得した時は出産ラッシュで、その時のリーダーさんとかは、勤務の調整でめちゃくちゃ大変だったと
 思いますけど子育て世代を応援してくれる法人なので、安心してお休みをいただくことができました。
 産休・育休がしっかり取れる点、アピールポイントです!

 やりがいしかないので、ぜひ北星会へ!
 

 

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